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会社設立はどうする?起業前に知っておくべき会社設立のメリット・デメリット

起業

起業と言っても大きく分けて二つの道があります。
ひとつは法人化を目指す「会社設立」そしてもう一つは「個人事業主」です。
もちろん企業をする際にどちらを目指すのかは、個人の自由ということになりますが、一国一城の夢を見て安易に会社設立を選ぶのは危険である場合もあります。
また、面倒だからと個人事業主のままでいるのも、同様です。
ですので、起業の前に、会社を設立することのメリットとデメリット(それはイコール個人事業主のデメリットとメリット)を知っておく必要があります。

会社設立のメリット

融資が受けやすく資金調達が楽になる

やはり会社設立の一番のメリットは、これ。
個人事業主の場合は、銀行や各種金融機関からの融資を受けるときには、ほぼ間違いなく第三者保証人を要求されますし、同時に審査条件も相当厳しいものになります。
しかし法人の場合、当然金融機関の審査は緩やかになり融資は受けやすくなりますし、法人という信用度は他の資金調達においても有利に働きます。

採用がうまくいく

これは採用される側の気持ちになればわかりやすいですが、やはり法人の方が採用される側としては安心です。
個人事業主だからと言って、必ずしも雇用に対してルーズであったり無理をしているということはないのですが、雇用のほとんどは条件面と気持ちで決まりますので、気持ちの面の安心感では、法人にはかないません。

取引先がうまく決まる

これもまた気持ちの問題ですが、やはり法人の方が取引先が決まりやすい傾向にあります。
それどころか企業の中には「法人とのみ取引をして個人とは取引をしない」と内規などで決められている企業も少なくはありません。
取引先を多く確保しなければならない業種であれば、会社を設立した方がメリットは大きいでしょう。

決算月が自由

個人事業主の決算は1~12月が事業年度と決められているため動かすことはできません。
しかし、法人にその決まりはありませんから、いつを決算月にするのかは、法人それぞれによって自由に決めることができます。
ですので、業態によって、例えば四月が最も収入が多い場合、そこを始業年度の頭にすることで、経営計画が立てやすくなるなどのメリットが生じます。
また節税対策にも、大きく役立つのは言うまでもありません。

責任に範囲がある

個人事業主の場合、様々な負債は、個人でそのすべてを賄わなければいけません。
しかし法人は、出資額の多寡によってその責任は有限責任となりますので、事業の中で追った負債のすべてを返済する義務はありません。
これにより、法人の方が再チャレンジの可能性が多く出てくることになります。
倒産や廃業の際に負ってしまった負債を、すべて自分でどうにかしなければならない個人事業主と、一定の範囲以上は免除される法人。
再びチャレンジする場合どちらが有利化は一目瞭然です。

相続税がかからない

法人の場合、社長が死んでもその会社の財産に相続税はかかりません。
というのも、それは社長個人の財産ではなく、法人としての組織の財産とカウントされるからです。
しかし個人事業主においては、店舗や事務所を含めたすべての財産が個人資産として相続税の対象となります。

デメリット

赤字でも税金を払う

法人の場合、たとえ業績が赤字であろうと払わなければいけない税金があります。
それが、法人住民税の均等割と言われるもので、最低毎年7万円はかかると考えておいてよいでしょう。
ただでさえ税金は頭の痛いことであるうえに、たとえ赤字であっても払わなければならないということの重みは、考えておく必要があります。

事務処理が専門的になり増加する

法人化による負担増の中で、特筆すべきはその事務処理です。
たとえば申告書ひとつとっても、所得税の確定申告とは全くその形式が異なり、その内容はより複雑化します。
他にも、会社法に則った会計処理や、社会保険や労働保険などの各種保険手続き、登記事項の変更など会社情報に関する手続きなど、その種類も内容も多くなります。

社会保険への加入が義務

健康保険と厚生年金保険、この二つへの加入は、法人においてはしっかりとした義務。
必ず加入しなければならないものとなります。
そしてこれは国民健康保険や国民年金より高額で、会社負担分として会社が本人と折半することになるのです。
ですので雇用者数が増えれば増えるほど、この金額は経営を圧迫してきます。

事業の廃止に負担がかかる

何も起業前に事業を廃止すること考えなくても、と思うかもしれませんが、大事なことです。
起業において一番の失敗は、希望的観測とその場の勢いで突っ走って失敗することですから、事業を廃止するときのこともしっかりと考えておきましょう。
そして、そんな事業の廃止において、法人の場合は費用が掛かるのです
その額は5万円ほどと決して高くはありませんが、知っておくだけ知っておきましょう。

メリットともデメリットともいえないこと。

節税

節税に関しては、必ずしもどちらかが有利とは言えませんが、それにも一定のラインが存在します。
というのも、個人事業主の場合は、その所得税は累進課税となり、収入が上がれば上がるほどその税額は高くなっていきます。
しかし法人の場合はそうではありません。
ですので、所得が500万円に達しそれを超えるようなことがあれば、そして、その500万円を超える所得がある程度永続性があると見込まれる場合は、法人化して会社を設立した方が税金は安くなります。
また、法人の場合は、節税の時に不可欠な経費の幅も広く認められます。
個人事業主の場合は、青色申告を必要とする場合を除いて、家族を従業員とすることはできませんが、法人にはそういった決まりはありません。
もちろん税に関しては税理士などに相談することをお勧めしますが、一つのラインとして500万円を超える所得がある場合は、法人化をめどに計画を立ててみるといいかもしれません。

信用

一般に個人事業主と法人では法人の方が信用が高いと言われます。
もちろんそれは間違ってはいませんし、現段階においてもその傾向は社会全般において強いということは言うまでもありません。
しかし、ここに、政府の推進する働き方改革が関わってきます。
そうでなくとも今、フリーランスというものに対する考え方がだんだんと変わってきている中で、政府の推し進める働き方改革による自由な働き方の提案がその考え方の変化に拍車をかけているのです。
こうなってくると、今の段階での状況が今後10年続くのかどうかという予測は非常に困難です。
ただし、何度も言いますが現段階では間違いなく法人の方が信用される度合いとしては高いということを覚えておいてください。
しかしながら、それだけを理由に法人化するのはよく考えた方がいいということです。
様々なハウトゥー本やネットの情報においては、法人化した方が圧倒的に信用が上がるなどと書いているものも多いですが、これからはそうも言えなくなるという認識を持っておいた方が無難です。

会社設立の色々

それではここで、会社を設立すると言っても数多くある法人の形態を見ておきましょう。

株式会社

もっともメジャーな会社の形態が、この株式会社。
株式会社とは、その名の通り株式を発行してそれを資金に経営してく会社形態ですので、必ず株主総会を設置する必要があります。
また出資者への利益配分も、持ち株比率に準じて行わなければならず、自由な分配はできません。
しかし、日本においてはもっと信用度の高い法人であることは確かです。

合同会社

合同会社は、株式会社よりも設立の費用が安く、また出資者への利益分配も自由に行える法人です。
この合同会社は、2006年に初めて設立することができるようになった新しい法人形態のため、いまいち知名度は高くありませんが、ちょうど個人事業主と株式会社の中間的存在と考えていいでしょう。
ただしその知名度の低さから、株式会社程の信用を得ることはできません。

一般財団法人&一般社団法人

この一般○○法人は、基本的に非営利、つまり利益を上げることを目的としない法人になります。
もちろん収益をあげてはいけないというわけではないですが、その前提が非営利である以上、露骨に儲け主体の経営をすることははばかられます。
起業を考えるときに、あまり目標とする法人ではないことは確かですね。

あれ?有限会社は?

法人の種類に有限会社がないじゃないか、と思ったあなた、実はもう有限会社は設立できないのをご存知ですか。
実は、合同会社ができるきっかけとなった2006年の会社法の施行に伴い、有限会社法が廃止され、有限会社は新たに設置できなくなっているのです。
知らなかった人、多いのではないでしょうか。

会社を作ることの意味を考える。

いかがでしたか、法人化、つまり会社を設立することのメリットとデメリット。
お判りいただけたでしょうか。
ここで、まず考えてほしいのは、起業をすることもそうですが、会社を設立するというのも手段であって目的ではないということです。
まず初めに、あなたのしたいことがあって、そしてその手段として企業や会社設立を選ぶのが大切なのです。
確かに会社勤めをしていると、社長という言葉の響きにあこがれてしまいますが、きちんと自分のやりたいことをやるために、会社の設立が一番最適な道であるかどうかを考えて、実行すべきなのです。
前回の記事で起業をする際のオススメ書籍を紹介しましたので、ご参考までに。会社を設立するメリット・デメリットについて、自分なりの答えを出してみることをオススメします。
会社を設立し法人になるということは、社会に対して責任を負うということ。
きちんとした覚悟をもって、やるべきことなのです。

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都内のIT系企業に勤めながら副業でライターをやっています。 趣味は始めたばかりのゴルフ。

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東京のベンチャー企業で働くアラサー男子です。好きなものは音楽とウーロンハイ。今を生き抜くためのカギ、“副業”についてのアレコレを発信していきます。