副業×VUCA(ブーカ)の関係性とは?

副業

VUCA(ブーカ)という言葉があります。初めて聞いたという方にとっては、まったく言葉の意味の見当もつかないかと思いますが、実は今の時代を象徴する言葉の一つと言われているのです。

VUCAとは

VUCAとは、Volatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)の4つの言葉の頭文字から作られた単語です。並んだキーワードはどれも現代の社会情勢や経済環境を示す言葉であり、これらの言葉に無縁な生活を送っている人はいないと言ってもいいような状況にあるのです。

もともとVUCAという言葉は、1990年代にアメリカの軍事関係者の間で使われ始めたと言われています。一言でいえば予測不能な状態を指す言葉であり、ちょうど旧ソ連との冷戦が終結し、世界情勢がポスト冷戦の不安定な状態に向かいつつある中で使われ始めたことになります。

その後、軍事関係や世界情勢だけでなく、広く経済や企業組織、さらには個人のキャリアにいたるまで、非常に速いテンポでの環境の変化と複雑な状況が見られるようになったことから、経済界において「VUCAの時代」と言われるようになってきました

ネットワーク

VUCAというと非常に難しいように思うかもしれませんが、今の世の中の状況を見れば特別なことを言っているわけではないことが分かります。インターネットやSNSの発達により、それまであったモノの流れや情報伝達のスピードが大きく変わってきました

また些細なことでも、それらのネットワークを通じてあっという間に世界中へ広がっていきます。それは良いニュースであっても悪いニュースであっても同様であり、思いもよらぬきっかけで大ヒットとなる商品が生まれることがある一方で、それとは逆に、小さなトラブルやわずかな顧客対応の誤りが会社の存亡にかかわる問題になるほど発展してしまうことも実際に起こっているのです。

これまでの常識を覆すようなモノの流れとテンポ感、そして広範囲に拡大する情報の拡散により、大企業だから安心だとか安定しているという考えは、もはや通用しない状況となりました。世界的な大企業であっても、いつどこで足元をすくわれるか分からないことから、誤った顧客対応を行わないようにするとか、製造した製品に瑕疵がないようにより品質を高めることで、トラブルが発生しないような日々の努力が求められています

トラブル

またそれ以上に、トラブルが発生した際に、そのトラブルに適切に対応することができるかどうかが重要視されるようになってきています。想定外のトラブルが発生した際に、臨機応変に対応できる人材を企業は求めていますし、そのように人材育成をしようとしているのです

さらに、企業は法令遵守やコンプライアンスといった点により力を入れるようになっています。法令に違反してまで利益を追求するのはそもそも問題があるのですが、以前は長時間労働など働く環境については仕方がないとか、むしろ長く働くのが美徳だと考えられる時代が続いていました。

しかし、働き方改革という言葉が一般的に用いられるようになってきて、法令に反するような長時間労働を行うことは問題があると社会全体が認識するようになってきており、企業側もその抑制を行うようになってきています。その影響で、それまで働いていた時間を有効利用することができるように、空いた時間に副業を行っても良いとする流れが上場企業にもみられるようになってきています

副業の認容は、企業サイドが長時間労働をなくそうとする努力をしているということを表す、最も分かりやすい方法の一つです。実際に長時間労働が抑制されると時間外手当が減少し、それまでより収入が減ることが見込まれるため、その分を自分で手当てしても構わないということになります。

今後の時代

企業の先行きが不安定であり、VUCAの時代に対応できる人材が求められるということと、長時間労働が抑制され副業が認容されるという流れから、それまで安定的に給与所得を得ていた従業員にも意識の変化が求められるようになってきました。以前から年功序列というシステムは崩壊したと言われてきましたが、実際にはまだ多くの上場企業やその関連会社では、定年まで働くことで一定の賃金を確保できるシステムはなくなっていません。

そしてこの先も、形を変えることはあっても、そのあり方は変わらないのではないかと思われてきました。しかし、長時間働くことのできなくなった人が、副業を行うか否かによって収入に差が出るということであれば、多くの人は副業を行いたいと考えるでしょう。そもそもVUCAということで、以前では考えられなかったような思わぬ形で、企業の存続自体が危ぶまれる事態が発生する可能性があります。そうなると自身の雇用すらどうなるか分かりません。

これまでは企業という狭い社会の中で、その経営者や上司に従った働き方をしていれば出世もできるし収入も増えるという状況にありました。しかし、今後は自分の身は自分で守るという意識が必要になるのです。副業を行うというのはあくまでも1つの方法論にすぎませんし、副業を始めたところで、実際にはそれほど大きな収入を得られるわけではないかもしれません。

しかし、企業や組織に頼らない生き方を模索することによって、組織人としてではなく本当の意味での社会人となるという意識が生まれてくるはずです。また、副業をしようとすることで様々なチャレンジをし、トラブルに遭遇しても自分ですべて対応することが求められます。時には即断即決を迫られるような事態に陥るかもしれません。実は、このようなことができる人材がまさにVUCAの時代に求められる人材なのです

VUCAの時代となって、この先どうなるか分からない、不安定な状態の企業に自分の将来を委ねるというのは大きなリスクがあります。そのリスクを回避するためには、この先企業がどのような状態になろうとも、自分の力で生きていくことができるようにしておく必要がありますVUCAの時代を生き抜くため、副業を始めることからそのきっかけをつかんでみてはいかがでしょうか。

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都内のIT系企業に勤めながら副業でライターをやっています。 趣味は始めたばかりのゴルフ。

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東京のベンチャー企業で働くアラサー男子です。好きなものは音楽とウーロンハイ。今を生き抜くためのカギ、“副業”についてのアレコレを発信していきます。