株で副業を始めたいけど…そもそも「株」って何?

副業

株で副業を始めてみたい。
住宅ローンや老後の生活費など、お金に関する将来の不安を感じることが多い昨今、副業として株取引に興味を持つ人は増えてきているかと思います。
でも、「株」ってそもそも何だろう?リスクが高いイメージがあるけど、本当に株って利益が出るようなものなのだろうか?知らないものに手を出すことほど、怖いものはありません。
株の仕組みを理解しないと、株で副業を始めることができないという方に、これからぜひ株の基礎知識を学んでもらいたいと思います。

株とは何か?

株とは会社が資金調達するために発行する有価証券のことです。
会社を運営するにはお金が必要であり、その運営資金を調達する方法の一つということです。
会社の資金調達にはもう一つ、お金を借りる、という方法もあります。
銀行などの金融機関からお金を借り入れたり、個人や法人に向けて会社の債権、いわゆる社債を発行するなどがそれに当たります。
ではなぜ、会社の運営資金を調達する上で、お金を借りるのではなく、株を発行するという方法が用意されているのでしょうか?
それは会社にとって、株ならではのメリットが存在するからです。
金融機関からお金を借りるにせよ、社債を発行するにせよ、それらはいずれも借金をするということです。
借金しているのですから、いずれは全額を返済しなくてはなりません。
さらに当然のことながら利子も発生するので、結果的に会社は調達した資金以上のお金を返済する義務が生じるわけです。
それに対して、株には返済の義務もなければ、利子が発生することもありません。
つまり、会社は株で調達した資金を、借金で調達した資金よりも、自由に運用することができるわけです。
ですが、この説明だけでは、会社にとっては大きなメリットがありますが、出資した側にとってはデメリットしかないように聞こえるかもしれません。返済されることがなく、利子もつかないのですから、株に出資する意味がはたしてあるのだろうかと。
もちろん株には出資する側にとっても、大きなメリットがあります。

株主のメリットは「会社の所有者」になれること

株に出資するということは、その会社の株主になるということであり、すなわちそれは、その会社の所有者になれるということだからです。
株主は、その会社の所有者の一人になるということです。
所有者なのですから、当然その会社に対して影響力と、さまざまな権利を有することができます。
株主が有する権利を、株主権と呼び、大きく分けると次の三つが存在します。

議決権

まず一つ目が、議決権です。
これは会社の運営方針や役員人事などを決定する株主総会などに出席して、決議に参加できる権利のことです。
自分の出資した資金を会社がどのように使うのか決定できる立場になるわけです。

利益配当請求権

二つ目は、利益配当請求権です。
これはいわゆる配当金を受け取る権利のことです。
その会社が利益を上げれば、その一部を配当金として、請求できます。

残余財産分配請求権

三つ目は、残余財産分配請求権です。
これは会社が解散したときに、借金などをすべて清算した後で残っている財産に対して、分配を請求できる権利です。
株主はその会社の所有者ですから、当然会社の財産にも権利を有します。
債権者には利子と返済を請求する権利しかありませんが、このように株主になれば債権者では得られない、さまざまな権利や影響力を得ることができるのです。
ですが、会社の所有者になるということは、権利だけでななく、同時に責任も持つことになります。
会社は利益を上げることもありますが、反対に損失を出すこともあります。
損失を出した場合、株主も出資した資金を失うことになり、それが株主の責任となります。
逆に言えば、株主は出資した分だけの責任しか負うことはない、とも言えます。
これを株主有限責任の原則とも言います。
株主は、出資した資金を失うことはあっても、それ以上の資金を失うことはないということです。
株主の権利の一つである、残余財産分配請求権も、この株主有限責任の原則が適用されます。
会社が解散したときの残余財産は、プラスの財産だけはなく、借金などマイナスの財産として残る場合もあります。
しかしその場合にも、株主はあくまでプラスの財産だけを請求できるのであって、会社に残った負債を背負うことはないのです。

以上が株とは何か?の基礎知識となります。
押さえておきたいのは、株主になることのメリットとともに、株主有限責任の原則、出資金以上を失うリスクはないという点です。
株で副業を考えている方には、株取引のリスクは最小限に抑えられているという点を、ぜひ覚えておいてもらいたいです。

株で利益を得られる仕組みって?

株の仕組みは理解できたけれど、では株で利益が出るってどういうことなのだろうか?
株で副業を考えている人にとっては、こちらの方に関心があるかもしれません。株による利益は、代表的なものに限って大きく分けると、三種類あります。
配当金、売却益、株主優待がその三つとなります。

配当金

配当金とは、株主の権利の中でも説明した、利益配当請求権で得られる利益のことです。
企業が利益を上げ、その一部を株主に還元させることによって得られる利益です。
現在では後で説明する、売却益の方が株取引の代表的な利益となっていますが、この配当金こそが、株取引における本来の利益でもあります。
会社は一株に対して〇〇円、という配当を定めます。
たとえば、一株に対して10円の配当が定められいる株を100株保有していれば、1000円の配当が得られることになります。
ただし、配当を出している会社の株もあれば、配当を出していない会社の株もあります。
配当金を受け取るのは、株主の持つ権利じゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、株主が持つ権利は、配当金を請求できる権利です。
株主総会などで、会社に対して配当金を出すよう申し立てることはできます。
ですが、それが実現するかどうかは、会社の事情によると言えます。
業績を上げて出した余剰利益を、株主に還元するのではなく、新たな投資に回して事業の拡大を目指したいという場合もあれば、単純に業績が不振で、還元するだけのお金が出せない場合もあるからです。
また配当金の額も法令で定められているわけではないので、会社によって一株当たりの配当金は違っています。
そして、銘柄によって購入するときの価格も違いますから、配当利回り、というものを考えるのが大切になってきます。
たとえば、現在株価が1000円で配当金が10円のA株があったとすると、配当利回りは1%です。
現在株価1000円で配当金が5円であるB株の場合は、配当利回りは0.5%となります。
10万円の投資資金でA株を買った場合は、配当金1000円を受け取れますが、B株を買った場合は、同じ10万円を投資しても、500円にしかならないということです。
このように配当金を目的に、株取引を考えている方は、配当利回りを考えることが肝心となってきます。

売却益

二つ目の利益は、株の売却益で、キャピタルゲインとも言います。簡単に説明すれば、購入額よりも、その株の株価が上昇したときに売却することで、利益となるものです。たとえば、10000円の株を買い、その株が上昇して12000円になった時に売れば、差額の2000円が利益となります。もちろん反対に株価が下がることもあります。10000円で買った株が、8000円に下がった時に売ってしまえば、差額の2000円が損失となり、これをキャピタルロスとも言います。株の値動きを利用して売買する方法であり、これが株取引の代表的な手段かと思います。では、株はどうして上がったり下がったりと、値動きが発生するのでしょうか?それはその株を買いたい人と、売りたい人が、常に変化しているからです。たとえば、会社が急成長するなどしてA株を買いたい人が増えたとしましょう。みな、誰よりも先にA株を手に入れたいので、現在の評価額10000円以上のお金を払ってでも、手に入れようとします。A株を売りたいと考える人も、なるべく高く売りたいですから、10100円、10200円と売値を吊り上げていき、それでも買いたい人が存在し続ければ、株価はどんどん上昇していきます。反対に、粉飾決済が発覚するなどして、B株を処分したい人が増えたとします。みなすぐにでもB株を手放して現金化したいわけですから、現在の評価額10000円以下になっても売却しようと考えます。B株を買いたい人達は、なるべく安く買いたいですから、買値を9900円、9800円と吊り下げていき、その値段では売りたくない人が出てくるまで、株価はどんどん下がっていくのです。つまり、株価は買いたい人と売りたい人のバランスによって決定すると言えるでしょう。株の売却益を目的に、株取引を行おうと考えている人は、この仕組みを覚えておいて損はないと思います。

株主優待

三つ目が、株主優待です。株主優待とは、その会社の株を保有している株主に対して、優待を与える制度のことです。
これはその会社が企業価値を高め、多くの人に自社株を買ってもらおうと考えて実施しているものです。
こちらも法律で定められているわけではないため、実施している会社と実施していない会社があります。
種類も、会社によってさまざまなものが用意されています。
プリペイドカードや食事券などが代表的ですが、その会社の自社製品であったり、自社サービスの割引券であったりと、ユニークなものも存在します。
ここで留意しておきたいのは、配当金などは出資額に比例した利益となりますが、株主優待は出資した額とは関係なく、一株でも保有しているすべての株主が対象となる場合もあるので、配当金よりも利回りが高くなる場合があることです。
株主優待を狙って株取引を考える人は、いろんな優待を紹介しているサイトもあるので、検討してみてください。

以上が、株取引による利益の仕組みです。これから株取引で副業を考えている方々は参考にしてみてください。

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都内のIT系企業に勤めながら副業でライターをやっています。 趣味は始めたばかりのゴルフ。

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東京のベンチャー企業で働くアラサー男子です。好きなものは音楽とウーロンハイ。今を生き抜くためのカギ、“副業”についてのアレコレを発信していきます。